(この記事は 2015 年 12 月 18 日に Office Blogs に投稿された記事 Smarter address book and flight confirmations coming to Outlook on the web の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
日々大量のメールを送受信していると、人の名前のスペルを忘れたり、グループ宛てのメールを特定のユーザーに送信しそびれたり、予約したフライトを予定表に追加し忘れたりといったミスが起こるのは無理のないことです。こういったありがちなミスを防止し、短時間で作業を完了できるように、Outlook on the web の連絡先と予定表に新機能が追加されます。今後数週間のうちに、Office 365 ユーザーの皆様に向けてこれらの新機能の提供が開始されます。
Outlook on the web がユーザーの操作を学習
メールの宛先に必要なユーザーを追加するのに時間がかかる、検索しようとしても名前のスペルを思い出せなくて苦労する (John と Jon で迷うなど)、メールを送信してから特定のユーザーを追加し忘れたことに気付くといった経験はありませんか。このような問題を解決する機能が今回 Outlook に追加されました。
まず、宛先を簡単に選択できるようになります。カーソルを [To:] または [Cc:] 行に合わせると、ユーザーの使用状況に応じてドロップダウン リストに連絡先の候補が自動的に表示されます。このリストに表示されるのは、メールを送信する可能性が高いユーザー、つまり最近特に頻繁にメールをやり取りしているユーザーです。
ユーザーの操作履歴から連絡先の候補が表示され、適切な宛先を簡単に選択できる
Outlook では、以前からメール本文のスペル チェックは実行されていますが、今後は一般的な人名の表記ゆれにも対応します。メールを頻繁に送信する相手のスペルが誤っていた場合でも、修正候補が表示されます。たとえば、よく "Kathryn" というユーザーにメールを送信している場合、"Catherine" と入力した場合でも Kathryn が候補に表示されます。
また、メールの宛先にユーザーを追加し忘れることもよくありますが、この問題も Outlook が解決します。たとえば、いつも Steve、Anna、Bob の 3 人にまとめてメールを送信しているとします。この場合、メールの宛先として Steve と Anna を一緒に選択すると、「Bob も追加しますか」と確認するメッセージが表示されます。ユーザーの操作の妨げとならないように、Bob を追加する可能性が非常に高い場合にのみ表示されます。
フライト情報を予定表に自動的に追加
フライト情報を予定表にコピー アンド ペーストし忘れて、後から検索するのに苦労したことはありませんか。今後はこの操作を Outlook に任せることができます。サポート対象の航空会社からフライトの予約確認メールを受信すると、重要な情報が自動的に予定表に追加されます。このとき、クリックやコピー アンド ペースト、ドラッグ アンド ドロップなどの操作は一切不要です。
さらに、フライトの時間には別の予定を追加できなくなるほか、便名と目的地、空港名が表示されます。出発時刻の 3 時間前には、リマインダーが自動的に表示され、予定表イベントから元のメールを確認できるため、必要なすべての情報に簡単にアクセスできます。
メールに記載されたフライト情報が自動的に予定表イベントとして追加
Outlook on the web の「メールからのイベント取得」機能を利用するには、[Settings] アイコン (歯車アイコン)、[Options]、[Calendar] の順に選択します。この設定は既定で有効になっていますが、必要に応じて無効にできます。
マイクロソフトでは、皆様からのご要望を伺ったうえで、他のイベントにも対応することを検討しています。今後の Outlook の更新では、サポート対象の航空会社を増やすと共に、フライト以外のイベントにも対応する予定です。
これらの新機能が皆様のお役に立てれば幸いです。今後も、Outlook がますます便利になるように機能強化に取り組んでいくうえで、皆様からのフィードバックは不可欠です。ぜひ UserVoice (英語) までご意見をお寄せください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Outlook チーム
よく寄せられる質問
Q. この機能はいつロールアウトされますか。
A. フライトの自動予約確認など、メールからのイベント取得機能は、2016 年 1 月上旬から Office 365 先行リリース プログラムに参加されているお客様と、現在プレビュー版として提供 (英語) されている新しい Outlook.com にロールアウトされます。その他の Office 365 のお客様へのロールアウトは 2016 年 3 月を予定しています。
メールを短時間で作成できるようにユーザーの操作を学習する新機能は、2016 年 1 月中旬から先行リリース プログラム参加者の皆様に向けてロールアウトされ、その後 3 月上旬までにその他の Office 365 のお客様と新しい Outlook.com にロールアウトされる予定です。
Q. 上記の機能を利用できる Office 365 サブスクリプションを教えてください。
A. 上記の機能は、Business、Enterprise、教育機関向けの各プランなど、Outlook on the web が含まれる Office 365 のすべての商用サブスクリプションでご利用いただけます。
Q. その他のバージョンの Outlook では、いつから上記の機能がサポートされますか。
A. メールを短時間で作成できるようにユーザーの操作を学習する新機能は、2016 年上半期に PC 版と iOS および Android 向けの Outlook で提供される予定です。また、Outlook for Mac のスケジュールについては現在検討中です。
メールから取得されたイベントは予定表に保存されるため、この機能は Office 365 に接続するすべてのバージョンの Outlook (PC、Mac、iOS、Android、Windows Phone) や Outlook.com のメールボックスに自動的に表示されます。
Q. メールからのイベント取得機能でサポートされる旅行会社や航空会社を教えてください。
A. リリース時点では、Expedia、サウスウエスト航空、アメリカン航空、ユナイテッド航空、デルタ航空、アラスカ航空から直接送信されるフライトの予約確認メールがサポートされます。近いうちに、サポート対象の航空会社を増やすと共に、フライト以外のイベントにも対応する予定です。
Q. 予定表を他のユーザーと共有した場合、共有相手にもフライト情報が表示されますか。
A. そのように設定することもできます。既定では、イベントは非公開に設定されているため、予定表を共有したユーザーに詳細が表示されることはありません。
Q. 気に入った機能についてアイデアを提案したいのですが、どうすればよいでしょうか。
A. マイクロソフトはお客様に気に入っていただける製品を開発することを重視しているため、皆様からのフィードバックは欠かせません。ご意見やご要望がありましたら、ぜひ Outlook UserVoice (英語) までお寄せください。
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